IQ70の小1息子に1年間 算数を教えた結果

息子は、現在、小学2年生で特別支援学級(自閉症・情緒障がいクラス)に在籍しています。
息子の就学前の発達検査でのIQは、73でした。息子が2歳になった頃から療育を始め、療育関係者から、たびたび「IQが90以上ないと通常級で学習する内容を習得していくことは難しい。」という話を聞かされていたということもあり、就学までに息子のIQを(知的障害から)90に上げることを目標に4年間がんばりましたが、残念ながら目標を達成することができませんでした。普通は、そこで自分の子供が小学校でみんなと同じように学習をしていくことをあきらめると思うのですが、私はあきらめが悪い人間のため、”通常級の下位集団に追いつく”という目標を立てて一年間息子の学力向上に努めてきました。その結果、就学から1年後の息子の”小学1年算数”の習得状況は、下表のとおりとなりました。


表のとおり、教科書とは異なる教え方をしてなんとか習得させた学習項目(をした項目)が多かったのですが、重要と思われる学習項目のほとんどを息子に習得させることができました。個人的には、IQ70程度にしては大健闘といえる結果になったと思っています。
就学してからしばらくの間は、息子に勉強を教えているときに、「どうしてこんなに簡単なことが分からないのだろう。」や「本当に頭が悪いな。」などとイライラすることがとても多かったのですが、やがて、「息子は、普通の子のように頭で理解したり考えたりすることができない。でも、息子は、目や体は正常なので、息子にはできるだけ目で覚える、体で覚える学習をさせていこう。」と気持ちを切り替えることができ、以後、学校で教わる内容を息子が分かりやすいように単純化して、そして、目や体で覚えさせ、また、理解させるといった感じで家庭学習を進めていくようになりました。息子も何度も苦しいときがあったと思いますが、よく耐えてがんばってくれたと思います。
二年生以降は、どんどん学習内容が難しくなっていくため、一年生のときのようにうまくはいかないと思いますが、これからも”通常級の下位集団に食らいついていく”という強い気持ちをもって日々がんばっていきたいと思います。

 

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