映画「レインマン」を観て

先日、映画「レインマン」を観ました。
「レインマン」は、ダスティン・ホフマン演じる重度自閉症(サヴァン症候群)の兄レイモンドとトム・クルーズ演じる高級車ディーラーの弟チャーリーとの交流が描かれた作品で、1988年に公開され、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、ベルリン国際映画祭で作品賞を受賞しています。
今まで自閉症の息子を育ててきて、自閉症のことも、自閉症の人の生づらさについても理解しているつもりなので、共感できるところが多く、始、映画に引き込まれ、特に、終盤は、グッときました。
この映画は、ダスティン・ホフマンの好演により自閉症がどういうものかということが分かりやすく表現されているところが素晴らしいです。
また、自閉症については、言葉の発達の遅れ、社会性の障害、異常な行動など、生きていく上での困難さがよくクローズアップされますが、この映画は、こういったマナスの面だけでなく、全体的な知的能力が低くても特別な才能を持っていることがあるということや自ら学ぶことが苦手でも周りが分かりやすく教えてあげることによっていろいろなことが習得可能といった自閉症の人への支援を行う上でのヒントになるようなことも伝えようとしているのかなと私は感じました。自分が学習障害だったことからこの映画への出演を希望したというトム・クルーズの演技も素晴らしかったです。学習障害というたいへんな困難さを抱えながら、俳優としての才能を開花させたトム・クルーズさんを心から尊敬します。
最後に、日々、療育に力が入り、時には息子に厳しく接してしまう私この映画は、やさしい気持ちにさせてくれました。
何年か経ったらまた観たい、そう思える映画でした。

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