時計の読みの教え方(1)〇時と〇時半の読み-時計が読めない子に試して欲しい-

息子が通う小学校では、時計の”〇時”と”〇時半”の読みを小学1年の2学期で学習します。実は、息子は、この時計の読みの理解力が著しく低く、妻が就学前と1学期(小1)の2回、息子に”〇時”と”〇時半”の読みを教えていましたが、結果的に息子に習得させることができませんでした。そして、2学期になり、学校で時計の読みを学習する直前になり、妻から「私、漢字を覚えさせるだけで手一杯なので、お父さん、時計の読みよろしくね。」と言われ、私が時計の読みを教えることになりました。

まず、私は、時計の読みを教えるにあたり、息子がどこまでを理解していてどこから理解できていないのかを把握しようと思いました。妻が息子に教えていた2回は、ともに[”〇時”を教えて、息子は理解できたように見えた。→次に”〇時半”を教えようとしたところ、息子は、〇時・〇時半のどちらの場合も”〇時半”と読むようになってしまった。]と同じ経過をたどっていたことから、息子の時計の読みの理解について以下のとおり整理しました。

・短針が指している数字は読むことができる。
・長針が12を指しているときが”〇時”ということ、長針が6を指しているときが”〇時半”ということが理解できていない。

ここで、私は、息子に、長針が12を指しているとき、”〇時0分(ぜろふん)”と読ませるようにすると、息子は、「長針が12のときは”0分”、長針が6のときは”半”」と認識でき時計の読みをスムーズに理解できるようになるのではと考えました。ところが、妻に、このように教えようと思うと伝えると、妻から「教科書どおりに”〇時”と”〇時半”と読ませるように教えて欲しい」と反対されました。そこで、私は以下のとおり反論しました。

・教科書と同じ教え方で2回も失敗したのだから、教え方を変えた方がいい。
・”〇時0分”と読むように教える方がずっと簡単で、習得させるまでに要する時間もずっと短くてすむ。
・息子が”〇時0分”と時計を読むようになったとしても日常生活に何の支障もないし、高学年になる頃までには時計の読みの理解が深まり、きっと”〇時”と読むことができるようになると思う。

これに対して妻は反論をしてこなかったため、早速、以下のとおり取組みを開始することにしました。なお、取組みを始めて1週間後、担任の先生から息子が”〇時0分”と読んでいることについて話がありましたが、「家でそう教えている」と説明しました。

Step1
まず、以下の紙とストロー(適当な長さに切ってマジックで黒く塗ったもの)を用意しました。
時計

そして、短針と長針(ストロー)を〇時か〇時半になるように置いて、息子に以下のとおり時計を読む練習をさせました。

【〇時の場合】
例 2時
1.まず、短針を触りながら「2じ」と言う。
2.次に、長針を触りながら長針が指す”0ふん”を見て「0ふん」と言う。

【〇時半の場合】
例 4時半
1.まず、短針を触りながら「4じ」と言う。
2.次に、長針を触りながら長針が指す”30ふん”を見て「はん」と言う。

Step2
息子がStep1のトレーニングをすらすらできるようになったので、次に、以下のように”0ふん”と”30ふん”の表記を紙で隠して、Step1と同様に息子に時計を読む練習をさせました。なお、息子は、Step2のトレーニングの最初の頃は、誤答が多かったのですが、そのような場合は、”0ふん”や”30ふん”の表記を見せて、正しく読み直すようにさせました。
Step2のトレーニングをしばらく続けていると、息子は、「上!0ふん!」、「下!はん!」と自分なりの覚え方で”0ふん”と”はん”の区別をするようになりました。

Step3
息子がStep2のトレーニングもすらすらできるようになったので、次は、くもんのとけいカードを使って時計の読みのトレーニングをしました。息子は、短針や長針を触らずに時計を読むときは、誤答が多かったので、Step1で教えたとおりに短針や長針を触りながら時計を読むことを徹底させました。

Step4
息子がStep3のトレーニングもミスすることなくできるようになったので、最後に、長針を書き込むトレーニングを行いました。

以下の紙を用意し、

時計問題

以下のように毎回、異なるプリントにして、息子に長針を書き込む練習をさせました。

息子は、プリントを始めて最初の1~3枚は、ミスが目立ちましたが、4枚目くらいからは、ミスをすることなく長針を書き込むことができるようになりました。

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