小学校の支援級ってこんなところ「算数の教え方」

10月中旬、担任の先生から、息子に繰り上がりの足し算を教えてもなかなかできるようにならないとの報告がありました。先生からそのような報告があったことを妻から聞いた私は、息子に教えた繰り上がりの足し算の解き方を妻に説明し、妻から、担任の先生と時々支援に入ってくれるA先生に「息子には教科書に書かれている解き方が難しいので、家庭ではこのような解き方を教えて演習をさせている」と伝えてもらいました。すると、A先生から「分かりました。それでは、計算の演習では、〇〇さん(息子)がこの解き方で計算をしていけるように支援します。でも、学校では、今、おはじきを使って繰り上がりの足し算をするように教えているので、今後も〇〇さんにおはじきを使って計算するように教えていきます。この解き方を身につけていないとこれから学校で学習をして社会に出ていく過程で困ることがあると思います」と言われたそうです。これを聞いて、私は、固いな~と思いました。学校の教員は、教科書通りに教えることが仕事なのでしょうが、教科書に書かれている”さくらんぼ計算の方法”がIQの低い息子には理解できないということで息子が理解できるような解き方を身に付けさせたのに、どうして先生方はそのことを知ってもまだ教科書通りの解き方を息子に教え続けようとするのかが理解できませんでした。

”算数を教えること”について未熟な私ですが、息子が年長のときから現在まで小学1年レベルの算数を教えてきて感じることは、「算数は、教科書に書かれている教え方以外にもいろいろな教え方ができるため、個々の能力に応じた教え方がしやすい科目」ということです。それなのに支援学級の中でも先生方が”教科書通りの教え方”にこだわっているというところに私は驚きました。少人数制の支援学級では授業についていけない子には、その子に合わせて別の教え方をするのだろうと思っていましたが、どうやら期待外れだったようです。なお、余談ですが、学校側は、結果的に、教科書の”さくらんぼ計算”を息子に習得させることはできなかったようです。

健常な子には、教科書通りに教えていくということがベストなのかもしれませんし、仮に、息子のIQが正常だったならば、私は、家庭においても息子に対して教科書通りに教えていこうとすると思います。でも、息子は、IQ70程度、そして、言葉の遅れもあるため、教科書通りの教え方では習得させられない領域が多いのです。なので、家庭では、これまで通り、習得させることを第一に考え、息子に合った教え方をして可能な限り多くの領域を息子に習得させていきたいと思っています。

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