目と手の協応訓練

息子は、手先がとても不器用で、1歳11ヶ月のときに受けた発達検査においても積み木を積むことも、渡されたおもちゃのハンマーで物をたたくこともできませんでした。
妻は元保育士で、「発達の遅れた子は何人も見てきたけれど、ここまで何もできない子は見たことない。」と嘆いていました。
このような状況の中、妻は、息子に対して、保育士時代に0歳児クラスでしていたという目と手の協応運動を促す以下の訓練を始めました。

1.透明の容器の蓋2か所に穴を空けたもの(写真①)とペットボトルの蓋2つをテープでくっつけた物(写真② 以下、「蓋」と表記)を20~30個ほど用意し、その蓋(20~30個)を息子の前に置き、容器の2つの穴のどちらかに入れさせる訓練をしました。それが上手にできるようになってから、今度はチェーンリングを10個ほどつなげたチェーンをたくさん作って、息子に同じ容器(写真①)に入れさせる訓練をしました。息子は、最初、チェーンを少しずつ穴に押し込んで入れていましたが、やがて、チェーンを穴の上にまっすぐ伸ばして持って、チェーンを少しずつ下ろして入れることができるようになりました。
チェーンを上手に入れることができるようになった後は、ストロー入れ用の容器(写真②)にストローを入れさせる訓練をしました。

【写真①】

【写真②】

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2.1の訓練を始めて間もなく、動物の絵の紙を貼った段ボール紙を挟んだ 洗濯ばさみを外していく訓練を始めました。そして、上手に洗濯ばさみを外すことができるようになってからは、今度は、反対に洗濯ばさみで段ボール紙を挟んでいく訓練をしました。

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上記の1と2の作業が上手にできるようになってからも息子は、これらを遊 びとして好んでやっていましたので、目と手の協応動作の訓練が十分できたのではないかと思っています。また、訓練中も、プラステン、ハンマートイ、ボール落とし、型はめ(型はめは、形(〇△□)の区別ができないので、1つの型以外は紙で隠して1つの型だけの型はめをさせていました。)などのおもちゃで遊ばせるようにしていました。

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